基本機能
経理部・経営企画部・人事部・総務部や社長室などバックオフィス系の部門が担うことの多いいわゆる経営管理業務は、下図のように「情報収集」→「集計・加工」「報告」という3つのプロセスで構成されており、Excelなどのスプレッドシートを多用して業務プロセスが構築・運用されることも多く、ERPパッケージなど基幹業務全般を担うシステムのスコープ外となっているケースも少なくありません。

この一連の業務プロセスについて、Excelなどのスプレッドシートが多用されていたり基幹業務システムのスコープ外になっていることが多いのは、目まぐるしく変化するビジネス環境や経営方針に合わせて毎年収集対象の情報や集計・加工の手法、出力内容などを見直す必要があるなど、業務要件を定型化することが難しくシステム化がそもそも困難な業務であることに起因します。
BizForecastシリーズは、柔軟性を求められる経営管理業務の一連のプロセスについて、Excelのメリットを活用しつつクライアント・サーバ型/Web系のシステムと同等の情報共有や情報保全を実現するシステム構築が可能であり、毎年のメンテナンスもユーザー企業様ご自身で対応いただくことができます。
BizForecastシリーズの中核を担う「基本機能」には、上記①~⑩の一連の機能が備わっている他、会計システムとしての基本的なデータ構造や仕訳入力・精算表などの機能が一通り含まれ、グループ会社や部門など複数事業体のデータ管理や多通貨・多言語にも対応しており、あらゆる経営管理業務のシステム化が可能です。
機能一覧
BizForecast 基本機能には、「情報収集」「集計・加工」「報告」の3つのプロセスにおいて必要な基本的な機能が一通り備わっています。
情報収集
- 収集パッケージデザイン
- Excel インポート/エクスポート
- 収集進捗管理
- ワークフロー
- スプレッド入力
- 整合性チェック
- エビデンス管理
- セル編集トレース機能
- Webブラウザ版
集計・加工/入力
- 仕訳入力・検索
- 精算表
- 外貨換算
- 繰越処理
- データ一括処理
報告・レポーティング
- 帳票管理・検索
- ドリルダウン照会
- ユーザー設計帳票デザイン・出力
- 各種固定帳票出力
その他
- マスタメンテナンス
- 多言語対応
- 多通貨対応
- 複数会計基準対応
- 内部統制・監査対応
- 外部システム連携
- 簡易ETL・EAI
機能概要
1.情報収集機能

①収集進捗管理
BizForecastは、リアルタイムでステータスや入力進捗状況確認が可能なワークフロー管理機能を備えております。
Excel運用の経営管理業務プロセスにおいて共有フォルダやメール履歴で管理せざるを得なかった各入力部門/拠点/会社などの進捗やステータスに関する情報を、進捗管理画面のワークフロー機能で一元管理することが可能です。
②収集パッケージデザイン機能
入力フォームはExcelでデザイン・設定できるため、操作に慣れていただければユーザー様ご自身で収集パッケージを一から作ることも可能です。
また、運用開始後に経営方針や外部環境の変化などにより入力内容などが変更になった場合も、ユーザー様側で対応可能です。


③Excel インポート/エクスポート機能
BizForecast上でExcelライクな画面からオンライン入力・確認など実施することが可能であり、操作性もExcelと近似しています。
その他、書式や計算式の他、入力制限(シート・セル保護)がそのまま引き継がれた状態でExcel出力してオフライン入力すること、ローカル保存した編集済みのデータをそのままBizForecastに取り込むことが可能です。
2.集計・加工機能
①仕訳入力・検索機能
BizForecastは、(連結)会計システムとしての基本的なデータ構造や機能を備えており、振替伝票形式で仕訳データを登録することが可能です。
情報収集プロセスで登録された情報についても、内部的には全て汎用仕訳形式のデータとして保持されているため、あらゆる管理会計ニーズにマッチした業務システムの構築が可能になります。


②精算表機能
データ連携を含む情報集計系機能、仕訳入力機能などで登録された(数値)データを、いわゆる精算表形式で集計表示することが可能です。
BizForecastの精算表は、画面表示時に仕訳明細データをリアルタイムで足し上げて集計する(事前の集計・登録処理なし)仕様のため、多方面から入力されたデータを常にリアルタイムで集計確認することが可能です。
BizForecastの最大の特長の一つは、このリアルタイム精算処理のパフォーマンスが圧倒的に高いことです。
3.報告機能
①ドリルダウン照会機能
精算表画面からドリルダウンして仕訳の明細を確認することが可能です。
照会先の仕訳明細画面でヘッダをドラッグ&ドロップするだけで、グルーピング単位を自在に変更することが出来るだけでなく、Excelライクなフィルタ機能も利用可能です。


②ユーザー設計帳票機能
ユーザー様ご自身でレポートをデザイン/設計することが可能です。設定方法は収集パッケージの作成方法と同様で、操作性に一貫性を持たしています。
既存のExcel形式のレポートをそのまま取り込んで、ユーザー設計帳票とすることもできます。グラフ・チャートを含むビジュアルに訴えるレポートも当機能を利用することで作成可能です。
また、ユーザー設計帳票を出力する際に、各種条件を指定することも可能です。出力したユーザー設計帳票をサーバに保存しておけば、いつでも帳票一覧から呼び出し、閲覧することができます。
4.その他機能
①多言語対応
BizForecastの情報収集/入力系の機能画面全て、およびその他の主要機能画面は、日本語の他、英語・中国語(簡体字)で表示することが可能です。
ユーザー様ご自身で設定可能な収集パッケージについては、日本語・英語・中国語以外の言語作成・表示することも出来ます。


②多通貨対応
BizForecastの金額データは、通貨マスタに登録されたいずれかの通貨単位のトランザクションデータとして管理されます。
通貨間の為替レートを予め登録しておくことで、財務諸表の作成プロセスにおいて日本基準および国際会計基準により求められる(外貨)換算処理を実行することも可能です。
③内部統制・監査対応
BizForecastの情報収集プロセスのExcelライクなスプレッド入力画面において、セル単位で編集・変更履歴を管理することが可能です。
その他、仕訳データや各種マスタの変更履歴も管理対象になっているため、スプレッド入力画面から帳票・開示レポートに至るまで修正内容をトレースすることができます。
