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MBOで評価のバラつきが起きるのはなぜ?どうすれば解決できる?

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MBOを運用していて、担当者による評価のバラつきを感じたことがあるかもしれません。人が行う以上、評価軸に差が生じるのは仕方がないことかもしれませんが、人事評価ではより公正で客観的な視点が必要です。そのためには、目標達成度だけでなく、より多くのデータを取得して客観的に分析する必要があります。しかし、人事担当者がExcelで運用するMBOでは、公平性や客観性を保つのは難しいかもしれません。

この記事では、MBOで評価のバラつきが起こるのはなぜか、またそれを解決するにはどうすればよいのかについて説明します。

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MBOとは

MBO(Management By Objectives:目標管理制度)とは、社員個人、またはグループごとに自主的に目標を設定し、その達成度合いで評価を決める制度のことです。

MBOの詳細については、 「MBOのExcel運用にはどのような課題がある?より戦略的に人材を活用するには」をご覧ください。

現在、多くの企業ではExcelベースでMBOを運用していますが、いくつもの課題に直面しています。なかでも人事、総務、経営企画部門でMBOを実際に運用する担当者にとっては、評価のバラつきという課題があります。

MBOで評価がバラつくという課題

MBOの評価が担当者ごとにバラついてしまう原因の多くは、MBOをExcelで運用していることにあります。

MBOで評価のバラつきが出る原因とは

なぜ、MBOをExcelや紙ベースで運用していると、評価がバラついてしまうのでしょうか。主な理由は、次の2つです。

 理由1 評価基準が担当者に委ねられている

Excel等でMBOを運用管理すると、データ分析や目標達成度に対する判断の多くは、担当者が行うため、評価基準は担当者の知識や経験、裁量に頼る部分が大きくなります。
あらかじめ評価基準のガイドラインを決めてあっても、担当者が変わると評価の仕方が微妙に変わってしまうことも多く、評価がバラつくのです。

判断のベースになるデータ分析についても、Excelの場合は自社でマクロやVBAを用意しなければなりません。そのため、データ分析機能が不十分な場合があります。その場合、評価のもとになるデータの絶対量が少ない、もしくは偏りが生じ、評価のバラつきが促進される懸念があります。

 理由2 これまで蓄積されたデータが一元管理されていない

データが一元管理されていなければ、担当者は評価を判断する際に、どの資料やどんなデータを参照していいのか分かりません。そのため、過去のデータを詳しく分析するより、担当者の知識や経験、裁量に頼って評価を行う部分が大きくなってしまいます。

その結果、MBO業務は経験がないとできない業務になってしまうのです。わずかな人数の慣れた担当者だけでMBO業務を回している企業は多いでしょう。そこに新しい担当者が加わると、また評価がバラついてしまいます。

評価のバラつきが起こるのは、Excelや紙ベースでの運用の限界とも言えるでしょう。

MBOで評価がバラつくという課題を解決するには?

この課題を解決するためには、次のような改善が必要です。

 情報の一元化と共有

これまで蓄積したExcelデータも含め、MBOに関する情報を一元管理し、データベース化して共有します。そうすれば、担当者が変わってもこれまでのデータやノウハウを参照して業務を行うことが可能です。

 データ分析の重視

評価におけるデータ分析の比重を高くします。そのためには、データベースに蓄積されたデータも含めてデータ分析を行い、それを評価のベースすることが必要です。これらにより、より客観的で公平な、継続性のある評価が可能です。達成率やプロジェクトの進行具合などもデータ化することで進捗確認にも有効活用できます。
また、その分析結果を人材マネジメントに生かし、より戦略的に人材の再配置を行うこともできます。

そのほかにも、Excelでの運用には次のような課題があります。

一つ目が、MBOに関する業務の属人化、業務の肥大化といった課題です。
MBOをExcelで運用するために「マクロで自動化する知識」「データ分析」など独自のノウハウが必要なためです。

詳細と解決策は 「MBO(目標管理)を効率化しよう 運用担当者の負担にならないMBOとは」をご覧ください。

二つ目は、MBOシート(目標管理シート)に関する課題です。
これは、データを一元管理しにくいことや、更新・転記ミスが生じたりすることです。

詳細と解決策は 「MBOシート作成の課題はなに?人事担当者も記入者も楽になるMBOシートとは」をご覧ください。


また、ExcelでのMBO運用に関する課題を網羅的に確認したい方は 「MBOのExcel運用にはどのような課題がある?より戦略的に人材を活用するには」をご覧ください。
この記事では、MBOのプロセスや目的についても丁寧に紹介しています。MBOを俯瞰的に解説しているため、経営者の方にもおすすめです。

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MBOで評価を客観的に行うためには人事評価システムの導入がおすすめ

MBO業務において、「情報の一元化と共有」「データ分析の重視」を実現するには、人事評価システムの導入が有効です。

人事評価システムを導入すれば次のようなメリットがあります。評価のバラつきを防ぐだけでなく、担当者の業務が大きく改善されるでしょう。

 MBO運用中の進捗確認、目標レベルの最適化など、属人化した運用が減る

MBOに関する情報をデータベース化して一元管理することで、決まった担当者以外でも運用管理を行うことが可能です。その結果、業務の属人性がなくなり、効率的で公正な運用ができるでしょう。それは、評価のバラつきを防ぐことにもつながります。

 データ分析・レポート機能により、客観的な評価を提示できる

システムに組み込まれたデータ分析機能により、データを閲覧する役職ごとに異なる角度で分析した集計結果やレポートを出力できます。
例えば、人事担当者のためには昇給・昇格の公平な検討材料や、人材育成計画の資料になるレポートを作成可能です。
システム化により、成果に見合った「賞与額」「昇進」が実施しやすくなると言えます。成果が正当に評価されることは社員のモチベーションも高めるため、企業の活力向上も期待できます。

経営者にとっては、より効果的な人材再配置や長期的な視野に立った人材戦略、グループ企業内を横断した人事を行うための資料にもなります。

なお、これまでExcelでMBO評価を行っていた企業であれば、過去のデータを有効利用できることも重要なポイントです。そのため、Excelファイル(評価シート・フォーマットなど)をそのままシステム化できるサービスを選ぶのがよいでしょう。そのままシステム化が叶えば、データベースに過去のデータを蓄積できるためです。

そうすることで、蓄積データを資産として参照したり、分析に利用したりすることが可能ですし、蓄積した過去のデータを基準にすることで、評価基準のバラつきを防ぐことができます。

人事評価システムを導入することで客観的な評価が可能になる

MBOに限らず、人事評価では公正で客観的な評価が必要です。
しかしExcelベースのMBO運用は、評価基準の軸が担当者の裁量に委ねられがちで、評価にバラつきが生じる懸念があります。

MBOの運用で評価のバラつきを減らし、データ分析をもとにした客観的な評価を行いたいなら、人事評価システムの導入がおすすめです。

BizForecastシリーズなら、これまでExcelで運用してきたデータや資産を生かしながら、MBO業務を大きく効率化できます。MBOの評価基準が定まるだけでなく、経営者における人材マネジメントの資料としても活用できます。MBO評価や人材マネジメントに課題を感じている場合は、検討してみてはいかがでしょう。

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