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第5回【XBRL解説】主要3局の比較(EDINET・IFRS・US-GAAP)(4) - インスタンスファイルの比較

投稿者:コンサルティング事業部2009年11月 3日カテゴリ:IT(技術)系 | XBRL解説 | 会計トピック

前回迄のコラムにおいて各局(EDINET,IFRS,US-GAAP)のタクソノミ・フレームワークの相違、物理的なフォルダ・ファイル構成について検討いたしました。今回のコラムにおいては、各局のタクソノミ・フレームワークに準拠する形式で構成される、XBRLインスタンスファイルについて比較検討を行いたいと思います。

XBRLインスタンスの構成要素

 XBRLインスタンスファイルは、以下の要素にて構成されます。

(XML Schema規格上の定義は、http://www.xbrl.org/2003/xbrl-instance-2003-12-31.xsdに存在します。)

要素名・階層構造(※1) 多重度(※2) 内容
xbrli:xbrl XBRLインスタンスのルート要素。
link:schemaRef 1...* インスタンスが参照するスキーマ。
link:linkbaseRef 0...* インスタンスが参照するリンクベース。
link:roleRef 0...* インスタンスが参照する拡張リンクロール。
link:arcroleRef 0...* インスタンスが参照するアークロール。
xbrli:context 0...* コンテキスト(文脈)に関する情報を格納するコンテナ。
@id 1 コンテキストID。(インスタンス内でのコンテキスト識別子。)xbrli:item要素の@contextRefによって参照、関連付けられます。
xbrli:entity 1 コンテキストが対象とする報告主体(entity)情報を格納するコンテナ。
xbrli:identifier 1 例えばEDINETコード等、報告主体(企業)を特定するための識別子。
xbrli:segment 0...1 報告主体の管理区分等を格納するためのコンテナ。XBRL2.1仕様により定義されていたものですが、近年のタクソノミ設計においては、Dimensions1.0仕様によりディメンション・コンテナとして使用されます。
xbrli:period 1 コンテキストが対象とする日付情報を格納するコンテナ。以下のうち1つが、排他的に宣言されていなければなりません。l xbrli:startDate,xbrli:endDateの対l xbrli:instantl xbrli:forever
xbrli:startDate 1 xbrli:endDateと同時使用することで「期間の始点」を表現します。
xbrli:endDate 1 xbrli:startDateと同時使用することで「期間の終点」を表現します。
xbrli:instant 1 単独使用することで、「特定時点」を表現します。
xbrli:forever 1 単独使用することで、「永遠」を表現します。
xbrli:scenario 0...1 コンテキストの状況・シナリオ区分(例えば、予算、実績等)等を格納するためのコンテナ。XBRL2.1仕様により定義されていたものですが、近年のタクソノミ設計においては、Dimensions1.0仕様によりディメンション・コンテナとして使用されます。
xbrli:unit 0...* 単位に関する情報を格納するコンテナ。以下のうち1つが、排他的に宣言されていなければなりません。l 1ないし複数のxbrli:measurel 1つのxbrli:divide
@id 1 ユニットID。(インスタンス内での単位識別子。)数値型のxbrli:item要素の@unitRefによって参照、関連付けられます。
xbrli:measure 1...* 測定単位。複数定義されることで、暗黙的に単位が乗算されることを表現します。(例えば、メートル×メートル=平方メートル。)
xbrli:divide 1 分子・分母の存在が前提となる測定単位。(例えば、1株あたり金額。)
xbrli:unitNumerator 1 分子。
xbrli:measure 1...* (同様に、分子内での測定単位乗算を表現。)
xbrli:unitDenominator 1 分母。
xbrli:measure 1...* (同様に、分母内での測定単位乗算を表現。)
xbrli:item 0...* アイテム。タクソノミ・スキーマの要素定義に対応する要素で、テキスト値として当該コンテキスト(及び単位)に関するデータを格納します。
@id 0...1 id属性を付与することで、例えば脚注リンクからのリンクが容易になります。
@contextRef 1 xbrli:context要素の@id属性への参照・関連付け。
(以下、数値型のみ)
@unitRef 1 xbrli:unit要素の@id属性への参照・関連付け。
@precision 0...1 金額精度に関する情報で、後述します。
@decimals 0...1 金額精度に関する情報で、後述します。
xbrli:tuple 0...* タプル。各フレームワークで未使用であり、詳細を割愛します。
link:footnoteLink 0...* 脚注リンク。(名称リンク、参照リンクなどの資源リンクと同様の構造であり、詳細を割愛します。)
link:loc 0...* ロケータ。インスタンス内のアイテムないしタプルを参照します。
link:footnote 0...* 脚注リソース。
link:footnoteArc 0...* 脚注アーク。ロケータ(の指し先のアイテムないしタプル)と脚注リソースを関連付けます。

※1:@は当該要素に対する属性を表現しています。また、各名前空間接頭辞は以下の名前空間を表現しています。

名前空間接頭辞 名前空間
xbrli http://www.xbrl.org/2003/instance
link http://www.xbrl.org/2003/linkbase
※2:多重度は、親要素(属性の場合、当該属性を所有する要素)に対する出現可能個数を示しています。
多重度の例 意味
1 厳密に、1回しか出現しえないことを表現しています。
0...1 出現しなくてもよく、出現する場合1回しか出現しえないことを表現しています。
0...* 出現しなくてもよく、無制限に出現してもよいことを表現しています。
1...* 最低1回、無制限に出現してもよいことを表現しています。
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