2009年09月のウェブコラム一覧
第3回【XBRL解説】主要3局の比較(EDINET・IFRS・US-GAAP)(2) - タクソノミ・フレームワークの詳細検討
前回のコラムにおいて各局のタクソノミの語彙(要素・勘定科目)数等を中心に比較を行いました。今回のコラムでは、もう少し掘り下げて各局のタクソノミ・フレームワークを比較・検討していきたいと思います。前提としてXBRL2.1仕様に関する基本知識が必要ですが、はじめにごく簡単におさらいしたうえで進めていきたいと思います。
XBRL2.1仕様において表現されるタクソノミにおいては、語彙は以下の特徴を持っています。
語彙はXML Schema規格における要素定義(element要素)によって定義され、また、名称(Label)リンク・参照(Reference)リンクによって表示名称・根拠条文等の付随情報が関連付けられます。
タクソノミにおいて、語彙が最小の情報構成要素となります。XBRLインスタンスにおいては、この語彙と、期間等を示すコンテキスト、単位を示すユニットとの対応関係において、金額値等のデータが記述されます。
一方、財務諸表等の、語彙の集合としての総体的な情報を表現するために、語彙同士の関係が別途関係リンク(表示(Presentation)・計算(Calculation)・定義(Definition)リンク)により表現されます。
表示リンク...表示上の階層関係を表現します。
計算リンク...計算上の階層関係を表現します。
定義リンク...もともとのXBRL2.1仕様では、抽象的・概念的な関係を表現するものでしたが、最近のタクソノミ設計においては後述するDimensions(多次元形式)を表現するコンテナとしての役割も担っています。
これらの語彙・関係の集合によって総体的なタクソノミが構成されているわけですが、タクソノミの設計思想によってその骨格(フレームワーク)が異なることになります。XBRLはユニバーサルなデータ交換を意図して設計されたデータ記述言語ですが、このフレームワークの差異を極力解消することで、XBRLデータの質・比較可能性が向上することになります。
第2回【XBRL解説】主要3局の比較(EDINET・IFRS・US-GAAP)(1) - はじめに
今回のウェブコラムは、「主要3局の比較(EDINET・IFRS・US-GAAP)」についてです。まず最近の動向といたしまして、以下をおさらいさせていただきます。
| タクソノミ種類 | 最終更新日 | 動向のまとめ |
|---|---|---|
| EDINET(日本) | 2009-03-09 | 金融庁様が運営されるEDINETシステムにおいて、2008年4月1日以降開始事業年度から同システムに提出する有価証券報告書等の財務諸表部分に関するXBRL形式でのデータ提出が義務付けられているのはご存じのとおりです。(なお、東京証券取引所様が運営されるTDnetにおいてもXBRL形式でのデータ提出が求められていますが、財務諸表部分についてはEDINET仕様と同等のものを利用して提出することとなっているため、本稿では以下、EDINET形式のXBRLデータを日本基準の代表として検討します。) |
| IFRS | 2009-04-01 | 日本においても急速にIFRSへのアドプションが進行しているのは別稿【IFRS解説】シリーズでも連載している通りで詳細は割愛しますが、IFRSにおいてもXBRL形式との相互協調による制度設計を強く意識しており、IFRS基準書(IFRS Bound Volume)が改訂される年1回のタイミングでIFRSタクソノミが更新されています。 |
| US-GAAP(米国) | 2009-01-31 | 2005年から"Voluntary Filing Program"によるSEC(EDGAR)へのXBRLデータの任意提出が開始されましたが、2009年4月以降、財務諸表及び注記に関する部分のXBRL("Interactive Data"と呼称されています)形式での提出が義務付けられています。これに伴い、過去の公開バージョンを改良した2009年度版US-GAAPタクソノミが公開・利用されています。 |







































